木偶房日日録

江上之清風 山間之明月

歳時記百話 読す

歳時記百話  季を生きる         高橋睦郎著    中央公論新社刊

世阿弥の教え「花と、面白きと、珍しきと、これ三つは、同じ心なり。」
青春・赤夏・白秋・玄冬という。
四箇の景物とは、春=花、夏=ほととぎす、秋=月、冬=雪をさすが、
「新古今和歌集」仮名序では、春=花、夏=ほととぎす、秋=紅葉、冬=雪となっている。
一月から十二月までの別称は、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、
神無月、霜月、師走ですが、旧暦時代の雅称なので一月遅らせないと合わない。
たとえば、卯月は、卯の花月だから五月、水無月は梅雨明けで水の引く月だから七月となる。
「あなたの国では何を食べるの。」と外国人に聞かれたら、
「ご飯とみそ汁と和え物、それに季節のものを添えます」と答えなさい。等々・・・
歳時記は、蘊蓄の結晶体でした。